2026/09/17
家づくりの動機は、
前向きなものであってほしいと思っています。
家づくりについて調べていると、
「失敗しないために」
「後悔しないために」
という言葉をよく目にします。
大きなお金をかける家づくりです。
失敗したくない、
あとから困りたくないと思うのは
自然なことです。
ただ、それが家づくりの一番の目的に
なってしまうと、
少し違う方向へ進んでしまうことも
あるように感じています。
何をしたら失敗するのか。
何をつけておけば困らないのか。
何を選べば後悔しないのか。
ひとつ不安を見つけるたびに対策を考え、
誰かの失敗を知るたびに、
自分たちの家にも当てはめていく。
ひとつ解消しても、
また別の情報を見れば、
「これは大丈夫かな」
「あれも必要なのかな」
と新しい心配が出てくることもあります。
情報を集めること自体が
悪いわけではありません。
大切なのは、
何のためにその情報を集め、
何を基準に選ぶのかということだと思います。
同じように家づくりについて調べていても、
「こんな暮らしがしたい」
という思いから調べるのと、
「失敗したくない」
という不安から調べるのとでは、
情報の受け取り方も、
その先の選び方も変わってきます。
「自分たちの暮らしには必要だろうか」
「これは自分たちに合っているだろうか」
「自分たちは何を大切にしたいのか」
そうやって、
自分たちの暮らしを基準に考えるのか。
それとも、
「つけなかったら後悔するかもしれない」
「誰かが失敗したと言っていた」
「念のため、これもやっておいたほうがいいかもしれない」
と、不安を基準に考えるのか。
同じことをしていても、
何を動機にしているかによって、
途中の判断や選び方、
その先にできあがるものまで
変わってくるように思います。
だから私たちは、
家づくりの最初にある動機は
とても大切だと考えています。
家族でどんな時間を過ごしたいのか。
家に帰ってきたとき、
どんな気持ちでいたいのか。
今の暮らしの何を変えたいのか。
これから、どんな暮らしをしていきたいのか。
家事をスムーズにできるようにしたい。
家族と過ごす時間を増やしたい。
好きな素材に囲まれて暮らしたい。
ほっと安らげる場所がほしい。
家ができることを楽しみにする気持ちや、
少しずつ形になっていく喜びも、
家づくりの大切な部分だと思っています。
家づくりには、
事前に知っておいたほうが
いいこともあります。
これまでの経験から気になることがあれば、
その理由も含めてお伝えします。
ただ、不安を必要以上に大きくして
家づくりへの関心を引くような伝え方は、
したくないと考えています。
家づくりの途中では、
迷うこともたくさんあります。
何を選ぶのか。
何を取り入れるのか。
何を大切にするのか。
そんなときにも、
最初にあった
「何のために家をつくるのか」
という思いは、
ひとつの判断の軸になります。
誰かにとって必要なものが、
自分たちにも必要とは限りません。
反対に、
ほかの人にとっては何でもないことが、
自分たちにとっては
大切なことかもしれません。
だからこそ、
誰かの失敗を避けるための家ではなく、
自分たちがこれからどう暮らしたいのかを
考えてつくる家であってほしいと思います。
家づくりは、
本来、その過程にも楽しみや喜びがあり、
その先には新しい暮らしがあります。
そこを出発点に、
一緒に家づくりを考えていきたいと思っています。
この文章を読んでくださった方の家づくりが、
楽しみや喜びのある時間になりますように。
書いた人|宮西建設の中の人
